観光ビジョン構想会議@首相官邸
- 松本 良太
- 2016年5月17日
- 読了時間: 2分

こんにちは。
東京帰化相談室の松本です。
今年3月30日、
首相官邸で「第2回 明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」が開かれ、
訪日外国人旅行者数2000万人の目標達成に向けて、
必要な対策の検討が進められました。(※写真は首相官邸HPより引用)
政府公表資料によると、
訪日外国人客数や消費額の大幅アップのための政策のひとつとして、
中国、フィリピン、ベトナム、インド、ロシアの5ヶ国を対象とした、
「ビザの戦略的な緩和」が盛り込まれています。
このように発表されると、
「簡単に日本に来られるようになる」といった、
根拠のないウワサや憶測がネット空間に飛び交うことも多いですが、
実際の具体的な政策はまだ進んでおらず、
その実施に際しても、慎重な対策が必要だということは以前当ブログでも触れました。
詳細はこちらの投稿をご参照ください。
なかでも注目されているのが中国に対するビザ緩和です。
報道によると、
日本の岸田 文雄外相は4月29日から今月1日まで中国を訪問した際、
中国の王毅(ワン・イー)外相にビザ緩和について伝えたとのことです。
おもしろいのはそれに対する中国メディアやネットユーザーらの反応です。
「約4年ぶりに日本の外務大臣が来たと思ったら、ビザ緩和の話か。
中国のお金のことしか見てないってことだな。」
「ビザが緩和されたからって、日本には行かないよ。」
・・・こういった反発の声が上がったかと思うと、
「自分たち若い世代は日本に行ってみるべきだ。この眼で実際に隣人を見てみよう。」
「うれしいニュースだけど、私は緩和条件に合っていないみたいだ・・・。」
「すごい!日本への旅行がますます楽になった。」
このような歓迎する声、日本に興味を示す声も上がっています。
(上記コメントは意訳です。)
賛否両論はあって当然ですが、
両国の外交レベルで、いわば情報の伝達が行われた程度の話でも、
これほど反応があるということは、
いかに日本のビザ政策が注目されているかを物語っているように思います。
このような国際情勢の中にある日本という国をどのようにとらえ、
外国人に向けて発信していくか、
さまざまな声に真摯に耳を傾けながら、
日本人の一員として考えて続けていきたいところです。
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