永住許可申請と転職①
- 河村 儀明
- 2016年5月13日
- 読了時間: 2分

東京帰化相談室の河村です。
永住許可申請において問われる生計要件について、
一つの物差しとして考えられるのは、いわゆる収入金額です。
確かな収入があるということは、
安定した生活を送っているということに結びつきます。
そのため、会社勤めの方であれば、
年収は永住許可申請に大きく関わってくると言うことができます。
ただ、勿論様々な状況を踏まえる必要はありますが、
何も年収ばかりが重要になるわけではありません。
年収という点にのみ着目してしまうと、
では、現在よりも年収の高いところに転職してから永住許可申請をした方が良いのではないかという考えに至ってしまいます。
しかし、
永住許可申請において、申請に先立って転職するということは、
たとえ年収が上がることになってもリスクになる可能性があります。
生計の継続的な安定性という問題が浮き彫りになってくるのです。
十分な年収があるということは、
確かに安定した生活を送っているとみなされますが、
今後安定した生活を送ることができるかどうかはまた別の問題です。
当然、転職することがただちに永住許可申請にとって良くないというわけではありませんが、
転職してすぐに永住許可申請をした場合、
今後安定した生活を送ることができるか不明瞭であるとみなされる可能性があります。
転職したばかりでは、
その人がこれからその会社に勤務し続けるという保証がなく、立証することも難しいのです。
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